2014年 12月 31日
極月晦日 |
画像のモールの入った皿は、サイズが違うだけで形はほぼ相似形をしている。ところが巻き取るガラスの量が違うせいか、途中の工程のいくつかに相違がある。これを、工程が標準化されていないと考えることも出来るだろう。私は常々、それが工程そのものに瑕疵があるせいではないかと疑っている。確かに生地の量が増えると重力・遠心力の掛かり方が格段に違い、また冷める速度もひどく変わってくるのでやり方が変わるのはしょうがないという気もするが、一方で、標準化された真に正しいやり方が存在するのではという思いが捨てきれない。下玉の形・肉まわりからリンの掛け方、息の入れ方、モールに突っ込む直前の玉の形、底の形の整え方に口の拡げ方まで、大きいのと小さいのがすべて同じ工程だったら気持ちいいだろう。また、別のものに応用が利くから、一つ新しい発見をするとそれがすべての同タイプに適用出来る。
今年最後に作ったのが大きいほうの深皿で、これは小さいの(こちらがオリジナル)とほぼ同じ理屈で作ることができたからかなり標準化できたと言える。また崩れるかも知らないが。そんなこんなで今年も終わってしまった。実は仕事始めも同じ深皿。
今年も多くの方にお世話になりました。良いお年を。
by satofukigarasu
| 2014-12-31 14:17