2016年 01月 26日
中華 |
京都の荒川尚也さんは確かボウルに新聞紙を貼りつけてリンにしていた。
奥原硝子は中華鍋も使っていたが、驚いたのは少年ジャンプをサブッと水に浸けて真ん中のページを開いた状態で机に置いてリンにしてしまったときだ。細長ーい玉を作るときに使っていた。
奥原の故桃原正男社長には色々驚かされた。ある日電灯の笠みたいな乳白色のガラスを持ち込んで上の部分をカットしてほしいと頼まれた。社長はあらかじめ「割れるかもしれないけど」と断りを入れたうえで、巻き取ったガラスをヤットコではさんでニューっとヒモ状にするやくるっと巻き付けて「温度差で」ぴきっと切断してしまった。切り口はきれいでちょっと研磨するだけだった。なんとおそろしいことを、と震え上がった。
雑誌クウネルの変貌ぶりがすさまじい。新聞広告で見ただけだが、確か、フランス女性に生活の何とかを学ぶ、といったような特集をしていた。クウネルとは「食う、寝る」のことだったと思うが、食って寝て、目を覚まして、さあフランス人にでも学ぶか、というのではその人ちょっと馬鹿みたいではないか。
by satofukigarasu
| 2016-01-26 13:18