2016年 07月 04日
水運小記 |
私の事前のリサーチではサルビアのお客さんは普段のうちの客層とは少しだけ、微妙にずれているようだったので多分苦戦すると思っていたら、やっぱり苦戦してあまり売り上げに貢献できなかった。多分私の作るものを初めて目にした人がほとんどだったと思うので、だから出店の意味が大きいと言えなくもないが、無論売れた方が良いのは良い。
今回、展示に付随するテキストが足りてないと学習。次に出店の機会があったらやはり製法説明のパネルくらいは最低必要だろう。
サルビアのすぐ後ろは隅田川で、思っていたより全然水運が盛んで、お客さんはベランダでジュースを片手に川を眺めていた。色んな船が通るので飽きないのだ。屋形船も繋留してあったがこれが実際デカい。この半分位かと思っていた。顔を上に向けると東京スカイツリーがドーンと聳えるが、こちらは不思議にあまり大きいとは感じない。やはり屋形船。江戸歌舞伎の啖呵で、鼻の穴に屋形船を蹴り込んでしまうぞみたいな言い回しがあり、デカいものと言えば昔から屋形船。イエスも、天の国は貧しき者のためにあり、富む者が天国に入るよりは、屋形船を鼻の穴に蹴り込むほうがむしろ易しいでしょうと諭した。このように、実際の大きさより、ずっと大きく見える、或いは小さく見えるという現象は私達もの作りにとってとても重要な問題なのでここに記すのである。
by satofukigarasu
| 2016-07-04 13:04