今回はいつものステンレスではなく鉄で制作中の「時計」。
この弁当箱みたいな中にムーブメントが入る予定。下になっていて見えないが自分で吹いた風防ガラスが嵌まっている。今工程は半分行くか行かないかくらいだが、一番難しいところは過ぎた(と思う)。鉄はそのままだとあっという間に真っ赤に錆びるので表面処理と塗装が必要。レールアンビル(金床)と絞りハンマー。板金屋さんのブログを見てはじめて知ったこの絞りハンマーは槌の部分の内部にギアーが仕込まれていて、打ち付けた瞬間、決まった方向にちょっとだけ回転する。そして打刻面の螺旋の溝が金属表面をギュッと中心に寄せるような働きをするというわけだ。板状の金属というのは叩いているうちに少しづつ伸びてしまうものだが、車のボディーのへこみを叩いて補修するとき表面が伸びると波打って具合が悪くなるのでこういうものが発明されたとのこと。その説明に深く感じ入り、どれだけ使えるものか分からないままアマゾンで購入。そしたら結構素人でも使えるし、振り降ろした瞬間の時のボヨンとした感触が面白い。